エコ建築コラム「長期優良住宅とは」

一般社団法人 全国エコ建築普及振興アカデミー
戸建住宅

長期優良住宅とは

掲載日 : 2013-02-15
住宅を長期にわたり使用することにより住宅の解体や除去による廃棄物の排出を抑制し環境への負荷の軽減とともに、建て替えによる費用の削減によって、国民の住宅の対する負荷を軽減し、より豊かでより良い暮らしへの転換を図ることが目的でつくられた法律で定められた住宅です。
社会経済情勢の著しい変化、少子高齢化と人口・世帯減少により、「量」から「質」への転換が求められたのです。

つくっては壊す」から「いいものをつくり、キチンと手入れし長く使う」へ。
スクラップ&ビルド」から「長持ち&ストック重視」へ。

他国との比較による背景としては、取り壊される住宅の寿命は、平均30年であり、欧米の50~70年超えに比して、短い実情があります。もちろん日本は、ユーザーに新築志向があるのは否めないのですが、中古流通の盛んな欧米は、家そのもの自体が、長期に耐えうる性能を有していることも原因ではないでしょうか。
そのような背景のもと、「長期優良住宅の普及に関する法律」が2009年6月に施行され、その法律に規定された住宅の総称であります。

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上記は平成21年施行されてからの、認定戸数のグラフですが、平均すると、8,000戸/月程度で推移しています。ほとんどが一戸建て住宅(青色)です。
制度開始よりトータルでは一戸建て住宅に限定すると、338,961戸もなります。
実際の完工数の割合では、約20%となっているそうです。住宅事業者としてはHP等から推測すれば、取組はされているのですが、ハウスメーカーの取組方のようには、個々の工務店ではまだまだといったのが現状のようです。(下記の表を参考)
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ただ、住宅のエコ化、また耐震性能強化への流れから、住宅購入者の「長期優良住宅」の関心も高くなってきており、またユーザー様の取り入れたいという要望の一因として、登録免許税、不動産取得税、固定資産税等の軽減、住宅ローン減税制度の大幅な拡充、住宅金融支援機構の固定金利借用となるフラット35Sの利用などがあげられます。
よって、そのユーザー様の要望に応えることが必然の成り行きではないかと思われます。

長期優良住宅としての基準は、以下の8項目となります。 
耐震性が優れていること(住宅性能評価での等級2)
省エネ性が優れていること(住宅性能評価での等級4)
管理・更新の容易な構造となっていること(住宅性能評価での等級3)
劣化対策が優れていること(住宅性能評価での等級3)
住戸の最少面積が基準以上あること(75㎡以上等)
住宅の良好な居住環境の維持がなされていること
維持管理として的確な定期検査等の実施
住宅履歴の整備確保

確かに、工事費に関しては、10%程度のUPが見込まれるかもしれませんが、結局、上記のユーザー様の特典を考慮すれば、ユーザー様への見返りも充分にあり、おのずと良い建物を造ることになることは当然の帰着となるでしょう。
ただし、各項目の基準レベルを超えるのに、理解度が必要であり抵抗感が工務店側にあったのが実情であり、その為普及度がいまいちという結果が表れていることとなっています。
ただ、上記の基準は、ユーザー様にとってはどれ一つとし無駄なものはなくランクアップし、長持ちさせることができるためのものであり、もっと各工務店側からもユーザー様に積極的なアプローチを仕掛け、住宅の営業ツールとし利用すべきものであります。
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